屋根リフォーム工事
屋根リフォーム工事
屋根は家を守る非常に大切な部分です。
しかしご自宅のお屋根がどのような状況になっているのかを把握できている方は非常に少ないと思います。
業者から屋根の傷みを指摘されても修繕の方法や費用の判断基準を分かる方は少ないと思います。
まずはご自宅の屋根材の種類・修繕方法を把握することが大切です。
※屋根材の種類と修繕方法についてご説明します。
1 日本瓦(J型瓦)
日本瓦には大きく分けて2種類ございます。
まずは釉薬瓦。
釉薬瓦はつやの有る風合いとカラーバリエーションが豊富です。
それから、いぶし瓦です。こちらは無釉薬の和瓦です。
<日本瓦の修繕方法について>
※ 葺き替え工事
瓦の葺き替え工事は既存の瓦を撤去して新しい屋根材を葺く工事となります。
葺き替え工事をする際は長年の屋根の重みでたわみが生じているために野地板や垂木の状態の
確認も非常に重要になってきます。
※ 葺き直し工事
葺き直し工事は既存の屋根材を再利用して葺きなおす工事になります。
葺き直しの際は釘や銅線や漆喰等は新しいものを使用します。
また傷んでいる屋根材は交換いたします。
※ 棟積み直し工事
瓦屋根の頂部にある棟部分は雨風の影響を非常に受けやすく雨漏りの原因となります。
棟瓦のズレや崩れてしまった場合は積み直し工事で修繕できます。
※ 漆喰工事
屋根漆喰は棟部分や壁際にに台土を守るために塗り込んである材料ですが
定期的なメンテナンスが必要です。
漆喰は15年前後で表面が朽ちてきたり、剝がれてきますので定期的な
塗り替えが必要です。
※ 一部交換工事
こちらの工事は破損した瓦や表面が剥がれている瓦の部分的な交換工事です。
破損した瓦を放置したままにしていると雨漏りにつながりますし
下地まで傷んでしまいますので発見した際は直ぐに交換する必要が有ります。
屋根のお困りごとは是非当社にお問い合わせください。
2 スレート屋根(コロニアル・カラーベスト)
スレート屋根はセメント成分に繊維質の材料を混ぜた屋根材です。
カラーベストなどの商品名で呼ばれることが多いです。
スレート屋根はアスベストが入りかを確認してから
どの様な屋根リフォーム工事が適切かを判断する必要があります。
簡単な調べ方としましては2006年にアスベスト使用禁止となりましたので
築年数で調べてみる方法がございますが、2006年以前にもアスベストの使用を
していないメーカーもございますので築年数で調べる方法はあくまでも目安として
考えて頂きたいです。
<スレート屋根の修繕方法について>
※ 葺き替え工事
スレート屋根の葺き替え工事は既存屋根材の撤去・処分が必要となりますので
アスベストが入っているのか工事前に必ず確認することが大切です。
アスベストを含有でしたら処分費用が高くなるので屋根材を捲った後に
追加で高額請求されるということも聞きますので、そのようなトラブルを防ぐためにも
必ず業者に確認していただく事をお勧めいたします。
また葺き替え工事は屋根材だけではなく野地板も新しくする事をお勧めします。
古い野地板の再利用はメーカーによっては禁止しており保証がおりない場合も有ります。
※ 重ね葺き工事(カバー工法)
スレート屋根のカバー工法は既存屋根の上から新しい屋根材を葺く工法です。
カバー工法は屋根の下地の状態により施工が可能か決まります。
下地の状態が悪い場合は葺き替え工事が必要となります。
近年では多くのリフォーム業者さんがカバー工法を勧めますが必ず下地の状態を確認して
施工可能かを確認する必要がございます。
カバー工法のメリット
1 葺き替え工事に比べ費用が安い。
2 屋根の美観性が高まる。
3 屋根が二重になるため断熱性・防音性が向上する。
デメリット
1 屋根の重量が増えるため耐震性が低下する。
2 屋根材の種類が限定される。
3 既存の屋根材によってはカバー工法出来ない。
※ ひび割れ補修・板金の修繕工事
スレート屋根は薄いセメン系の屋根材のため荷重や強風の影響により割れることが有ります。
特に近年のアスベストの含有されていないスレート屋根は脆弱です。
その為にひび割れなどの補修工事を行うことが必要ですが必ず専門の業者に依頼することをお勧めいたします。
またスレート屋根には屋根材の接合部の上に板を敷きその上から金属板を被せる構造が多いです。
一部施工方法の違う棟板金もございます。(差し棟等)
棟板金は釘やビスで固定しますが、これらが外れたり浮いてくると強風等で飛ばされることがありますので
定期的な釘やビスの打ち変えや下地の貫板の腐食がある場合は交換することが必要です。
※ 塗装工事
スレート屋根のメンテナンス方法で一番よく施工されているのが塗装工事です。
こちらに関しましては→ >塗装装工事 でご説明させていただきます。
屋根のお困りごとは是非一度ご相談ください。
3 セメント瓦・モニエル瓦
セメント瓦はセメントを主成分としております。
またモニエル瓦はセメントに砂利を混ぜたコンクリート瓦です。
乾式コンクリート瓦とも呼ばれます。
こちらの瓦は見分けが難しくメンテナンスでよく行う
塗装工事の際に特に注意する必要がございます。
<セメント瓦・モニエル瓦の修繕方法について>
※ 葺き替え工事
セメント瓦・モニエル瓦の耐久年数は30年から40年程度と非常に耐久性が有りますが
耐久性が低下したり耐用年数が超えてしまっている場合などは葺き替え工事が必要です。
耐久性が低下しているにも関わらず塗装工事などを提案され安価のため工事を
してしまい数年も経たずに葺き替え工事される方もおられます。
屋根の状態や屋根材の劣化状態などは必ず専門業者に点検していただき
修繕方法を決めることをお勧めします。
葺き替え工事は和瓦の葺き替えと同様に下地の野地板や垂木の状態も必ず確認する必要がございます。
近年では耐震性の向上のため軽量な金属の屋根に葺き替えされるお客様が多いです。
※ 補修工事
セメント瓦・モニエル瓦の軽微なひび割れなどは部分補修としてコーキングで接着補修する方法があります。
ただし完全に割れしまっている場合は瓦を新しい瓦に差し替える必要があります。
また屋根の頂部の棟部に関しまして固定している釘は年数が経過すると
劣化して痩せてしまうので振動等で抜けてしまいます。
近年ではパッキン付きビスで留めるのが主流となっておりますので
交換する際はパッキン付きのビスで固定することをお勧めいたします。
しかしビス留め釘留めでも下地の木材が腐ってしまっている場合は
棟部の瓦を外して木材まで交換する必要があります。
また瓦屋根同様棟部分の漆喰工事は定期的に詰め直しすることが必要です。
※ 塗装工事
セメント瓦・モニエル瓦のメンテナンス方法として行う塗装工事ですが
瓦の種類を見分けて塗料・施工方法を計画しないと塗膜が直ぐに剝がれてくる等の
施工不良につながります。
屋根のお困りごとはお気軽にお問い合わせください。
4 金属屋根
金属屋根ですが大きく分けて6種類に分かれます。
1 トタン
鉄板を亜鉛メッキで覆った金属屋根です。
比較的安価で施工も安易のため昔はよく使用されていました。
2 ガルバリウム鋼板
金属屋根で近年一番使用されている金属屋根です。
アルミニウム・亜鉛・シリコンで形成されております。
「GL」とも略されます。
ガルバリウム鋼板をベースにさらに耐食性向上させたのが
エスジーエルです。
ガルバリウム鋼板をベースにマグネシウムの防錆効果を加え
ガルバリウム鋼板の3倍の耐食性がございます。
ガルバリウム鋼板のデメリットですが沿岸部では錆が発生するリスクが高まります。
また割れにくいですが凹みやすい性質がございます。
ご自宅の立地条件等を考え専門の業者に相談して屋根材を選ぶことを
お勧めいたします。
3 ジンカリウム鋼板
ジンカリウム鋼板はあまり聞かない素材ですが
ガルバリウム鋼板と亜鉛とシリコンの配合比の違いだけです。
一般的には国産か輸入品かの違いで呼び名を使い分けている傾向がございます。
また石粒をコーティングした屋根を自然石粒付き鋼板と呼ぶことが多いです。
石粒でコーティングしたジンカリウム鋼板は傷がつかず非常に錆にくいのが特徴です。
耐用年数は30年以上と呼ばれております。
また塗装などのメンテナンスの不要で非常に軽いため耐震性にも優れております。
断熱性に関しましては断熱材の付着したガルバリウム鋼板の屋根に比べ効果は劣ります。
また非常に凹みやすいです。
屋根材のみに限りませんがメリットもございますが代わりにデメリットもございます。
屋根材を選ぶ際にはメリット・デメリットをよく理解して選ばれることをお勧めいたします。
4 銅板
銅板の屋根は年数が経過すると錆への耐久力を強め緑青が生じてきます。
基本的にはメンテナンスが必要なく寿命も長いですが、
価格が非常に高く施工できる職人が少ないのがデメリットではあります。
近年では非常に少なく見かけることも減ってきております。
一般の住宅には需要がほとんど無いのが現状です。
5 ステンレス
ステンレス屋根は鉄・クロム・ニッケル含んだ合金材の屋根です。
こちらの屋根材も銅板と同様に非常に高い耐久性はありますが
価格も非常に高く施工できる職人が少なく一般の住宅では使用されることが少ないです。
ただし近年では屋根の谷部分にのみ使用されることはございます。
6 チタン
金属系の屋根材の中では一番耐久性能があります。
非常に軽量で高強度・耐食性に優れ意匠性にもすぐれておりますが
非常に高価で施工できる職人も少なくこちらの屋根材も
一般住宅で使用されることはほとんどありません。
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